\ シニア・ご高齢者のための / 初めての杖の選び方
年齢を重ねるにつれ、歩行の安定感を求める方が増えてきます。「そろそろ杖を使おうかな…」とご購入を考え始めた方の中には、どんな種類の杖を選べばよいのか、またどこで買うのがベストなのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
杖は単なる歩行補助具にとどまらず、使用される方のライフスタイルや好みに寄り添った選択によって、日々の暮らしをより快適で安心なものにしてくれます。
杖選びのポイントとおすすめ商品をご紹介
本記事では、シニアの方、ご高齢者の方に適した杖の選び方やおすすめ商品を、杖の専門店シナノがお悩みや目的別に詳しくご紹介します。
杖の役割
1. 歩行の補助
- 歩くときのバランスを補助
- 床の段差や滑りやすい場所での安全確保
- 転倒リスクを減らす
2. 負担の軽減
- 膝や腰、足首への負荷を分散
- 長時間の歩行でも疲れにくくする
- 転倒や怪我のリスクを減らす
杖には歩行をサポートするための実用的な役割があり、怪我をした際や手術後のリハビリ、介護が必要なご高齢者の歩行補助具としても使われます。外出時の負担の軽減や転倒予防など、日常生活において大きな助けとなります。
杖の選び方
種類の豊富な杖は、下記の4つのポイントをもとに絞っていくとスムーズにお選びいただけます。
杖を使用するご自身や贈る方の状態から 、どのような杖が適しているのか順に紐解いていきましょう。
1. お悩みから選ぶ
杖の使用にあたってどのようなお悩みがありますか?思い当たるお悩みから、問題を解決してくれる製品を絞ってみましょう。
もし該当する問題がない場合は、目的から選ぶ から杖の購入を検討している理由を見つけてみてください。
初めて杖を使用する
初めて杖を使う方は、まずは現状の歩行能力から杖タイプを選びましょう。
まだまだアクティブにお出かけし、一時的に杖を使用することを検討されている場合は、コンパクトに収納できて携帯用に便利な折りたたみ杖がおすすめです。
一方で、ご高齢の方で日常的に杖を使われる場合は、上下の杖をスライドさせ身長に合った長さに段階的に調節できる伸縮式の杖が操作も簡単でおすすめです。
手が痛くなってしまう
手の痛みに悩む杖使用者のために、衝撃を吸収する特殊なグリップを採用。長時間の使用でも負担を軽減し、快適な歩行をサポートします。
安定感がほしい
足の筋力が低下している方やバランスを崩しやすい方におすすめなのが多点杖です。片手で杖を使いたいけれど、より安定した支えが必要なときに。
ウォーキング中の転倒が心配
「ウォーキングを続けたいけど、つまずく、ふらつくなど歩行が不安定になってきた…」そんな方の転倒防止には2本杖がおすすめ。杖を両手に持つことで左右のバランスが取りやすくなります。
杖を持つことが恥ずかしいと感じてしまう方も、「2本杖ならウォーキングポールのようでかっこいい」と前向きに取り入れていただけることも。
2本杖の一覧や選ぶ際の製品ポイントはこちらからチェック。
倒れた杖を拾うのが辛い
杖を手から離すとき、立て掛けておきたいたときに、自立してくれるのが便利な多点杖。かがんで杖を拾うという動作を少しでも減らしたい方へ。
軽い杖がほしい
比較的軽量で持ち運びやすく、長時間の使用でも疲れにくい杖です。スムーズな歩行をサポートし、手や腕の負担を軽減します。腕の力に不安のある女性にもおすすめです。
介護の必要な方にも使える杖はある?
ご高齢で転倒リスクがある方や足の筋力が低下している方には多点・多脚の杖がおすすめです。
介護保険「福祉用具貸与対象」のため非課税でご購入いただけます。
2. 目的から選ぶ
杖を使ってみようと考え始めた今、使う目的はどのようなものでしょう?環境やお身体の状況によっても理由はさまざま。
どんなふうに、どんな用途で杖の使用を検討しているのか、「これだ」と思う目的があるかチェックしてみましょう。
日常的に使う杖がほしい
毎日杖を使う方には、伸縮式1本タイプの杖がおすすめです。
旅行先で使う杖がほしい
旅行先では折りたたみ杖が便利です。コンパクトに畳んで専用ケースに収納すれば公共の乗り物や車でも邪魔になりません。
要介護者向けに選ぶ
介護が必要な方には安定感のある4点杖がおすすめです。ご使用者さまのお身体の状態やご使用の環境に適したものを選びましょう。
姿勢改善ができる杖がほしい
円背や猫背を改善したい方には2本杖を使用したウォーキングがおすすめ。いつまでも楽しく元気に過ごすために正しい歩行姿勢で歩く力を高めましょう。
リハビリのために杖がほしい
4点杖は安定感のある接地面で足腰の負担を軽減し、2本杖は両手に杖を持つことでバランスを取りながらリハビリに活用いただけます。
転倒防止になる杖がほしい
両手に持つだけで体をバランス良く支え、左右のふらつきによる転倒を防止する2本杖がおすすめです。 両手両足の4点で体を支えるため、まるで4足歩行になったような安定感があります。
3. 杖の種類から選ぶ
ここでは折りたたみ杖・伸縮杖・多点杖・2本杖など種類別の特徴や選び方を詳しく解説。携帯性や安定感など目的に合った一本を見つけ、安心で快適な毎日をサポートします。
杖の種類一覧
折りたたみ杖

仕様
コンパクトに折りたためるタイプの杖
特徴
シナノでは3つ折りタイプと4つ折りタイプがあり、いずれも携帯性に優れています。素早く簡単に折り畳みと組み立てが行えます。使用時に長さ調節も可能です。
・常に杖をつく必要はなく、疲れたときや長時間のお出かけで一時的に頼りたい方
・旅行や散歩、外出中に疲れを感じたとき
・急な登坂や長距離を歩くとき
・乗り物の利用時にバッグに収納したいとき
伸縮杖(長さ調整式1本杖)
仕様
上下の杖をスライドさせ、身長に合った長さに調節できる杖
特徴
杖の長さを段階的に伸縮できる簡単な構造で、伸縮の調節方法には2つのタイプがあります。
1.『ラチェット式』

調節ボタンを穴に引っ掛けて杖を固定するタイプです。長さを2cm〜2.5cm刻みで調節できます。シナノ製伸縮杖のほとんどが、ラチェット式を採用しています。
・初めて杖を使う方
・杖が常に必要で折りたたみ機能の必要はない方
・ご家族やご友人に杖をプレゼントしたい方
2.『アンロックグリップ式』

片手での伸縮操作ができるタイプです。杖を押し下げるとロックが外れ、長さを自由に調整できます。
・ワンタッチ操作による伸縮をお求めの方
多点杖

仕様
地面と接する杖の先端が3〜4本に分かれている杖
特徴
地面に接する面積が広く、歩行時や立ち上がりの荷重をしっかり受け止めます。安定感があるから転倒のリスクを減らし、安心してご使用いただけます。
※介護保険「福祉用具貸与対象」のため非課税です。
・足の筋力が低下している方
・バランスを崩しやすい方
・下肢関節に問題のある方
・高齢で転倒リスクがある方
・平坦でない地面を歩くとき
・立ち上がるときの支えがほしいとき
・片手で杖を使いたいが、より安定した支持が必要なとき
2本杖

仕様
左右で1本ずつ使用し、身長に応じて長さ調節が可能な2本1組の杖
特徴
杖を両手に持つことで左右のバランスが取りやすくなります。歩行時の重心が安定し転倒を予防するほか、自然と背筋が伸びるため正しい歩行姿勢への改善や、膝や腰の痛みの軽減も期待できます。
・つまずく、ふらつくなど歩行が不安定な方
・円背や猫背になってしまう方
・リハビリ中で左右均等に体重をかける練習が必要な方
・歩行時のバランスを安定させたいとき
・手術後や怪我をした際のリハビリに
・ご高齢者の方の散歩に
・長時間歩くとき
4. 価格帯から選ぶ
予算から杖を選びたい方はこちらから金額別でおすすめの商品をチェックしていただけます。 贈り物で大体の予算が決まっている方はこちらから検討されるのもおすすめです。
10,000円以下の杖
10,001円〜20,000円の杖
20,001円〜30,000円の杖
30,001円以上の杖
さいごに
杖は年齢を重ねた方の歩行を支えるだけでなく、日々の暮らしをより自由で安心なものにしてくれる大切なパートナーです。
ご自身やご家族のライフスタイルに合った一本を選ぶことで、外出の不安が減り、毎日の行動がぐっと広がります。
ぜひ本コンテンツを参考に、安心して歩く未来につながる“自分にぴったりの杖”を見つけてみてください。